感覚を統合する・・・お腹の中から感覚はできあがっていくのです。
こんにちは。ちー坊です。
普段は作業療法士(OT)してます。
簡単に言うと・・・病院でリハビリしてる人です。
私の場合、病院ではなく、患者さん(利用者さん)のおうちに行って行う訪問リハビリです。
対象が乳幼児~高齢者までと幅広いのですが、先日こんな勉強会がありました。
感覚統合・・・?なんだそれ?
「感覚を統合する」なんてイメージわかないですよね。
そもそも感覚はそれぞれ別々のもの何じゃないの?って。
それが実はつながっているなんて、想像できます?
簡単に説明すると・・・
「身体の内部や外から絶えず多くの刺激が脳へやってくる」
↓
「脳はこれらの刺激をそのままでは目的に合わせて使えない(混乱しちゃう)」
↓
「あらかじめ使いやすい形に(無意識に)処理される」
↓
「目的に合わせて意味のある反応を起こす」
ということなんですが、わかりにくい?
要は、音や光や痛みや暑さ、いろーんな感覚を一度に感じると、
人は混乱して対応できないということ。
人って無意識のうちにすごいことしてるんです。
じゃあ、感覚ってどうやって統合していくの?
実は、感覚ってお母さんのお腹の中にいるときから作られているって知ってました?
聴覚や視覚、触覚、前庭覚(重力と動き)、固有受容覚(筋肉と関節)
これらがお腹の中で発達し、
0~2、3歳の時に姿勢やバランス、目の動き、吸う、食べるなどにつながり、
最終的には6歳以降に集中力、自尊心、自信、学習能力などにつながって行くんです。
(間をすっ飛ばしたので、興味があればまた書きます。)
いろんな感覚(経験)が影響しながら人は成長知っていくのです。
感覚統合に障害があると・・・
最近、増えている(ような気がする)発達障害の子供たち。
この子たちによく見られる多動や不器用、おどけ、過敏・鈍感も実はこの感覚統合がうまくできていないために、起きているのかもしれないのです。
たとえば、、
- 感覚に鈍感でよく動き回る子:この子たちは感じる刺激が少ないために、より強い刺激を求めて動き回っている。
- 感覚に敏感でよく動き回る子:この子たちは小さな音や光にも敏感に反応してしまうため、それを避けるために動き回っている。
子どもたちがそれらの行動をするには何か理由があるということです。
成長するにつれ、言葉や情緒、対人関係にも影響が出てきます。
何ができるの?どうしたらいいの?
「あれっ?」と思ったら、一度、医療機関に相談してみるのがよいと思います。
感覚統合療法というアプローチ(治療)を行っている施設もあります。
「遊び心サポートセンター プレイフルネス」のHPでは、
おうちでできる遊びも掲載されていますので参考にしてみてください。